旅行は西より東?東欧の物価が安いワケ〜資本主義と社会主義〜

旅行は西より東?東欧の物価が安いワケ〜資本主義と社会主義〜

どうも、ざっきー〈scapegoat0312です。

この記事を読んでいる人の中には、
「ヨーロッパ旅行に行きたい!」という人や、すでに行ったことがある人もいることでしょう。

ヨーロッパ旅行といえば中でも、フランス、イギリス、ドイツ、イタリアといった西側の国が人気だ。だが個人的には、東欧諸国をお勧めしたい

西欧と東欧って?

 

 

人気の高い西欧諸国、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどはだ。

逆に、赤色東欧諸国だ。ポーランド、ルーマニア、チェコ、ウクライナなどが含まれているぞ。(ロシアは除外)

北欧。デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドがそうだ。

3つの中では、自分は東欧を勧める。+αでトルコもだ。理由は物価が凄まじく安いからだ。

西欧と東欧ではこんなにも物価が違う

🔻オランダにて。いくらだと思います?


ざっと20ユーロ(約2500円)ほど。シャキシャキトマトと濃厚なチーズの味わいだ。間違えて頼んでしまったぞ…

🔻ではこれは?17.9ユーロ(約2400円)。クリーミーなレオンのムール貝だ。。別に高級店でも、特別高い物を頼んだ分けでもない。場所はフランスだ。
🔻次のこれは?
20ルーマニアレイ(約500円)東欧の国であるルーマニアの首都のレストランで食べたサルマーレだ。ルーマニアの伝統料理で、酸味があるサッパリとしたロールキャベツだ。ルーマニア料理は量が多く、サッパリしていてとても美味しい。
(La Mama→https://www.lamama.ro)

🔻これはトルコにて
20トルコリラ(約400円)。トマトケバブだ。トルコではたくさんの種類のケバブがあるぞ。

🔻これもトルコイスカンダルケバブだ。これは35トルコリラ(約700円)。濃厚なトマトソースにサッパリとしたヨーグルトを添えて。

おわかりいただけただろうか?

オランダ・フランスといった西欧諸国では、レストランでの食費は日本の1.5〜2倍の値段がするのだ。
逆にルーマニアをはじめとする東欧やトルコでは、日本の半分から3分の1日の値段で食卓が豪勢になるのだ。

これは食べ物だけに限った話ではない。

その理由を見ていこう。

同じヨーロッパなのになぜ物価が違うのか?

(https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Cold_War_Map_1980.svg#mw-jump-to-license より引用)
※思想が同じでも中立の国もあるので注意(スイス、ユーゴスラビアなど)

理由は、いわゆる「冷戦」で約30年前まで西欧と東欧は分断されていたから
冷戦の終了までは西と東とでは経済体制が異なっており、その名残が物価の差の原因の一つといえる。

西欧は、アメリカや日本、韓国なども含めて「西側諸国(図青色)」と呼ばれており、資本主義経済と民主主義を元にした「自由主義」を当時から現在まで標榜しています。
簡単に言うと、資本主義では経済成長がなされやすい

逆に、旧ソ連(ロシア、グルジアなど)を含めた東欧諸国は「東側諸国(図赤色)」と呼ばれ、社会主義経済と独裁のもと「共産主義」を標榜していました。
簡単に言うと、社会主義では経済成長は停滞しやすい。

また、単純に「経済成長をすれば物価は上昇しやすく、逆なら上がりにくくなる」といえる。もちろん例外もある。

つまり、西欧諸国元々の国力+資本主義のおかげでどんどん経済成長に成功したから物価が上がり
東欧諸国社会主義を掲げていたので経済が停滞し、今も引きずってるから物価が安い、ということです。

トルコ西側・資本主義なのになんで物価安いんだよ!?ってのは、トルコが経済成長に失敗したからなんですよねぇ…

資本主義が経済成長しやすい理由


資本主義経済下では、経済成長のプロである資本家(投資家)の財力が強く、彼らによる投資→成功→投資→成功→…という成長のスパイラルがダイナミックに続くため。

資本主義とは、みなさんが体験している日本の経済そのものだ。
政府は基本的に市場に介入をよしとせず、市場を自由な競争に任せる。

政府が市場に介入する例としては、資本家に対する増税、企業に対する規制などが挙げられる。
🔺資本家は自由に使える財産が多いほど、さらに儲けを増やしやすい。

企業が市場で自由に振る舞えるようになることで他の企業との競争が激化し、より良いモノが生み出され、勝者はより儲ける。

さらに資本家や企業は儲けを別の所に投資し、そこもまた発展し、その儲けでまた別の所へ投資…の好循環が発生し続けるので資本主義経済は成長しやすい
🔺が、資本家や企業が自由に振る舞ったので、今度は格差とブラック企業が問題となった。
その解決策として生まれたのが社会主義だ。
※上の画像は「いらすとや」で「ブラック企業」と検索したら出てきただけなので他意はありません。

社会主義が経済成長しにくい理由


社会主義経済下では、経済成長のプロである資本家(投資家とも)が弱体化していて(or極端な場合、そもそも存在しない)、投資が活発でなく、先程の成長スパイラルが起きにくいため。

社会主義は人々の平等を謳った思想だ。
経済的には、市場への介入や格差の是正を通じて平等を目指す。



市場への介入の例としては、企業に対する規制や賃上げ、労働法などを通じてブラック企業から労働者を救済したぞ

格差是正の例としては、金持ちの財産を取り(税金や、極端な場合は没収)、貧困層に分け与えることで、格差の是正を目指したぞ

だが、そのせいで経済成長のプロである資本家が弱体化して(or極端な場合、そもそも存在しない)、投資が不活性になり、経済が緩やかだったり停滞しがちになったぞ。

かと言って資本主義を徹底していても労働者の生産性が下がって経済成長は頭打ちになることも指摘されているぞ。

資本主義と社会主義はバランスが大切だ。


資本主義と社会主義の今

現在の世界では、多くの国が程度の差はあれど資本主義と社会主義の中間の経済体制をとっているぞ。

※そもそも、実際にある国を厳密に理論上の存在である資本主義経済と社会主義経済に完全に分離することは不可能だ。
資本主義国に社会主義の要素が全くないとは言い切れないし、逆もしかりだ。
こういう分類はあくまで分かりやすいように単純化したものだと思った方がいい。

(http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/nichukou/sub/sub_gensya/World/America_Canada/America/politics/mark_of_party.gif より引用)
徹底した資本主義を唱えるのはアメリカ。特に共和党だ。民主党は共和党よりは社会主義寄りだぞ。


高い税金と手厚い社会保障で有名な北欧はある意味社会主義寄りと言えるが、独裁でなく民主主義なので「社会民主主義」と言われている。
北欧のように、徹底していない社会主義経済と民主主義は共生しうるので、社会主義=独裁、資本主義の逆は独裁、というのは正しいとは言えない。
(https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Flag_of_the_Workers%27_Party_of_Korea.svg#mw-jump-to-license より引用)
今でも徹底した(昔ほどではないが)社会主義経済を唱えるのは北朝鮮やキューバくらいはだろう。

(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/中華人民共和国の国旗 より引用)
中華人民共和国は今でも共産党独裁だが、約40年前に社会主義一辺倒の路線を変更してどちらかというと資本主義寄りだ。それもう共産主義じゃなくてファ…

まとめ

・同じヨーロッパでも、東欧(&トルコ)の方が西欧より物価が格段に安い

・原則として物価は、経済成長をすれば上昇しやすく、逆なら上がりにくい

・原則として資本主義経済では経済成長しやすく、社会主義経済では成長が緩やか(or停滞)

東欧は1990年辺りまで社会主義経済だったので、その名残で経済成長が緩やか。だから物価が安い。

※今回は東欧の物価が安い理由の一つとして経済体制の違いの名残を上げたが、これはあくまで要素の一つに過ぎないことは意識しておいてほしい。

東欧は、つい30年ほど前までは鎖国状態で未知の領域だったが、物価が安いし、日本人も少ないから個人的にとてもオススメだ。
景色のキレイなシギショアラやドラキュラ城、愛のトンネルなど、魅力的なスポットも沢山ある。

ぜひ訪れてほしい。

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